コロナウイルス関連のデマを見抜くには?デマ事例も紹介!
先日、こんな記事を書きましたが、
改めて、デマの見抜き方、デマの可能性の高いNGワードとともに、コロナウイルスに関するデマ事例の紹介や、デマを検証しているサイトの紹介をしたいと思います。
こちらの本検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)で紹介されていた
流言、デマの可能性が高い情報の見分け方
いくつかのNGワードが含まれていたら、その情報は流言の可能性あり、といったん保留にし、拡散しない。
デマ、流言の可能性あり、と思ったら、キーワード検索をかけてみるなど、エビデンスやソースを確認するのがオススメとのこと。
NGワード①『自分はほにゃららの関係者』、『関係者からの情報』、『インサイダーからの密告』である、等とソースが明確でないが、関係者であることを匂わせたような文言
NGワード③『メディアは報じていない』、『マスゴミが報じていない』等とついている
また、その道の専門家だって、間違えることはありえます。
以下前回の記事より引用です。
専門家でも、焦るし、不安にもなるし、間違える。
以下、検証 東日本大震災の流言・デマ (光文社新書)より引用
放射性物質に関する情報を丁寧にツイートしていた東大病院放射線治療チームが一度、「水を煮沸することで放射性物質が取り除ける」とツイートしました。しかしその後、その結果が誤りであり、煮沸するとむしろ濃度が濃くなると訂正。つまり最初の情報は誤りということになったわけです。 その誤りをもって、「放射性治療チームも信用できない」といった反応を示す人もいました。しかし、むしろ、過ちを認めないようなそうした態度こそ危険です。というのもそれは、「絶対に間違えない人を求め、その人の情報ばかりを鵜呑みにする」ということの裏返しだからです。問題は、その信頼度や正確さ、そして誤った情報を訂正するときの姿勢です。人は必ず間違いをするのですから、むしろ「絶対に間違いを認めない人」のほうがより危険です。
これはかなり衝撃的でした。つまり、専門家でも間違える可能性があるということ。
情報を鵜呑みにするのではなく、多角的に検証することが必要ですね。
場合によっては国内の情報だけでなく海外の情報を参考にすることも必要でしょう。
具体的なデマの事例は?
コロナのデマの事例や覚書きが、超有名ブロガーちきりんさんのブログにUpされていたのを発見しました。
また、新聞でもこんな記事が…
「コロナデマ」被害、世界に拡大 偽治療法で死亡例も:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58769630T00C20A5SHA000/
以下、記事引用
「水蒸気を5分吸うと、ウイルスが不活性化される」(スペイン)
「靴を屋外に置くべきだ」(クロアチアなど)
「酢と塩の入ったぬるま湯うがいが効く」(トルコなど)
「ウイルスの分解に花こう岩が即効性あり」(日本)
「産業用アルコールが殺菌効果(飲酒して死亡例も)」(イラン)
などなど。
そういえば、フリマアプリで花崗岩(要はただの石)が出品されているのがTwitterで話題になってましたね…
産業用アルコールは絶対に飲んじゃだめですよ!最悪死亡の危険もありますし、失明の危険もあります(って小学生のときに理科で習いました)。
他にもこんな記事が。
新型コロナ、止まらぬ情報汚染 有害デマ視聴1億回超:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58770340T00C20A5MM8000/
いずれも有料会員限定記事ですみません。
日経電子版は無料会員だと月10本までは無料で読めるので、それで私は読んでいます。
デマの検証を行なっているサイトもある
https://fij.info/coronavirus-feature
新型コロナウイルス特設サイト | FIJ|ファクトチェック・イニシアティブ
こちらのサイトでは、新型コロナウイルスに関するデマのファクトチェック、つまり真実かどうかを検証しています。
https://www.covid19-yamanaka.com/sp/cont7/main.html
また、iPS細胞でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授が個人的に運営しているサイトで、
デマ、流言の検証というよりも、
証拠(エビデンス)の強さによる情報分類を行っています。
科学的な検証は、研究が進むことで、後世にはひっくり返る、真逆になる、ということはままあることです。
これはデマ!と決めつけるのではなく、証拠(エビデンス)があり、正しい可能性が高い情報、証拠(エビデンス)の乏しい情報、と分類されているのが、教科書に載っている内容を180度変える研究をした山中先生らしいなと思いました。
とはいえ、ここで紹介したHPもあくまで人が運営しているもの。
どんな人でも、たとえ専門家であっても間違えることはあるのは先程述べたとおりです。
これはもしかして、デマかな?と思ったら拡散しない。
拡散してきた人にも、これ以上拡散しないよう、やんわりと指摘する。
例えば、「〜って、教えてくれてありがとう。心配になって、〜に確認したら、大丈夫みたいだよ。良かったね!」といった風に。
悪意のないデマもありますが、最悪死亡に至るような、悪質なデマもあるので注意していきましょう。それでは。