教養をつけるのにもおすすめ。本当は「怖い絵」の日本画版!? #奇想の系譜
今日の記事は短めです。
奇想の系譜という本を読んだのでその紹介です。
- 作者:辻 惟雄
- 発売日: 2004/09/09
- メディア: 文庫
美術史どころか歴史にも苦手意識があり、あまり興味が持てずずっと積ん読になってましたが、思ってたよりも興味深く読めました。
#奇想の系譜 美術史どころか歴史にも興味がなくてずっと積ん読になってたけど、面白かった。奇想…奇矯で幻想的な日本画家とその絵に焦点を当てた本。「本当は怖い絵」にも近いグロテスクさ、シュールさがつまらないと思ってた日本画を、想像以上に面白くしてくれている。https://t.co/5oxa3UAJPl
— しお (@shio4061) 2020年5月17日
『奇想』、始めて聞いた言葉だったので、「奇」抜な、「奇」異な、「奇」想外な発「想」の絵と画家を紹介している本かと思いましたが、
あとがきや解説を読むと、「奇矯エキセントリック」で「幻想的ファンタスティックな」日本画家とその絵に焦点を当てて紹介している本だそう。
私自身は美術史には詳しくないのですが、この本が出版されてから、この本で紹介された画家さんの展示会が増えたり、研究が進んだりと、近世絵画史の発展に貢献した本のようです。
私が読んだ印象としては、本当は「怖い絵」の日本画版という感じでしょうか。
- 作者:中野 京子
- 発売日: 2011/07/23
- メディア: 文庫
- 作者:中野 京子
- 発売日: 2020/03/24
- メディア: 文庫
でも、それに近いグロテスクさ、シュールさがあると思いました。
このグロテスクさ、シュールさが人間的な泥臭さをもって、つまらないと思ってた日本画を、想像以上に面白くしてくれています。
日本画を見て面白いと思ったことはなかったのですが、こんな楽しみ方もあるとは、と目から鱗でした。
美術史に興味がある人はもちろん、
興味がない、全然知らない人でもとっつきやすく、教養を身につけるのにおすすめできる本だと思います。
ただ、絵の写真がほとんど白黒だったのがちょっと残念でした。
カラー刷り4色、掲載絵を増やした図版もあるようですね。
いつか展示会にも行って本物の絵も見たいです。
ここまでお読み下さりありがとうございました(*^^*)