〜好学健癒〜雑記ブログ

医療系研究科 修士卒、累計読書冊数1500冊以上の私が、ブックレビュー、防災、ライフハック術、映画や観劇の感想などを綴るブログです。

七つの習慣の読書会に参加して〜一生付き合える人間関係を築くにはどうすれば良いのか

こんばんは。染谷しおりです。
先日、七つの習慣の読書会に参加してみましたのでその感想を。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

目次

◉参加したきっかけ

七つの習慣、ずっと読みたいと思いながらも、
8年くらい前に、第2の習慣、「終わりから思い描く」が上手くできなくて、そこで本は挫折。

漫画版は3-4年前に読みましたが、あまり自分の「生き方」に定着させられませんでした。

まんがでわかる 7つの習慣

まんがでわかる 7つの習慣

  • 発売日: 2013/10/11
  • メディア: 単行本
ちなみに漫画版は4冊シリーズになってます。


読書会なら、読まないと参加できないため強制的に読める! と思ったので、参加してみましたが大当たり。
わたしが参加しているのは、一章ずつの読書会なので負担も大きすぎず、各々の習慣にフォーカスすることができます。
わたしが参加したのは、「第5章 まず理解に徹し、そして理解される」から。
第1章から4章は読み込まずに参加。



◉ 1人で読んだ時に思ったこと

①わたしは自分を守るために、自分の色メガネ(偏見やモノの見方)を外そうとしていなかった。

自分のメガネをつけていることは、自分を守ることでもある。

相手を理解しようとする、相手に共感しようとする場合、
それは、相手の勝手さやエゴと向き合うことになる可能性もあるし、
相手が不安定な感情を持っていた場合、自分がその感情に影響される恐れもある。

例えば、わたしの母は統合失調症なのですが、その母を理解しようとする場合、自分もどうしても不安定になってしまうため、自分の防御のためにメガネをかけ続けていたことに気づきました。

本書では、相手を理解するには、メガネを外してハートオープンになること、
そして、相手に影響されずに、ハートオープンでいるためには、自分が安定している必要があり、そのためには、自分の核が必要。
と書かれています。

そして、自分の核を形成するには、第一の習慣から第三の習慣が大切になってきます。
第1〜第3の習慣、ちゃんと読みなきゃ笑。

②「質問攻め」と「理屈責め」をしてしまう

本書では、こういうのは、傾聴とは言わないよ〜。自叙伝を話してるだけだよ〜。という具体例がたくさん出てきます。

わたしの場合、好奇心や知識欲が人と比べてもかなり貪欲な方です。

そのため、相手への配慮よりも、自分の知識欲を満たしたい、という気持ちが強いと、質問攻めになってしまうことがしばしば…。
相手に警戒心を抱かせず、相手が話しやすい状況を作るため、
また、自分の知識欲を満たす、という目的を達成するためにも笑

「自分の質問の意図」を質問の前に入れることでソフトにすることができるかなと思いました。

例えば、「あなたがどんな人なのか知りたいから聞きたいんだけど」
とか、「いま、〜に興味があるので聞きたいんだけど」とか。

以前に、「どんな子ども時代だったか」聞かれた時、
あまり、わたし自身は子ども時代に良い思い出がなかったので警戒してしまって、
「その質問の意図は?」と聞いたところ、
「子どもの頃の話ってその人の本質がわかるかな、と思ったから」と言われて、警戒心が和らぎ、話すことができました。

相手が話すのを少しためらうような話ほど、意図を伝えることで、安心して話しやすくなるのかな、と思いました。
なるべく、質問の意図や目的を事前に話すことを意識づけようと思います。



そして、理屈攻め。これも結構やらかしちゃうんです、わたし。
本書では、理屈だけじゃ人は動かない
まずは人格ありき、次に人間関係、最後に論理や理屈、でやっと本当の話をすることができる、と書かれています。

私の場合、特に仕事だと論理からやってしまいます。

特に、「何かを伝える」だけでいっぱいいっぱいになってしまうと、「それを聞いた時に相手がどう思うか」とか「どんな風に相手に伝えるか」というところまで頭が回らなくなってしまいます。
慣れもあるのかもしれません。「相手の立場に立って考えること」を習慣づけるしかないですね。

③一生付き合える人間関係を築くには?

5章を読む時、この質問を問いかけながら読んでいました。
その中で分かったこととしては、

・相手の心に空気を吹き込む
・相手を理解したいという真摯な気持ちを持つことが大前提。
・理解したい気持ちを持った上で、共感による傾聴を行う。

どんな人でも、自分の心を打ち明けたい、自分を見て欲しい、という願望がある。
その気持ちを満たしてあげることが、相手の心に空気を吹き込むということ。

空気を吹き込む、あなたを理解している、と相手に伝えるには、4つのレベルがあって、
1.相手の言葉を繰り返す、オウム返し
2.相手の言葉を自分の言葉に置き換える
3.相手の感情や気持ちを言語化する
4.2と3を組み合わせる。
段々と、レベル4までステップアップして訓練していきます。

たしかに、3や4で話を聞いてもらうと、本当に癒されます。
以前、4で話を聞いてくれた友人がいて、まあその友人には約束を忘れられてすっぽかされたりといったこともあったのですが、
それでもその友人と付き合いを続けてるのは、4による傾聴をしてくれる友人で、その友人のそういった部分を心から尊敬しているからです。

その友人のもつ長所だと思ってましたが、誰でも伸ばせる能力とは思いませんでした。私も伸ばしていきたいです。

そして著者は、そのような深い話、その人の魂に触れる話ができるようになってくると、人の価値、その人の深みを知り、敬虔な気持ちすら抱くようになると言っています。

そのような、表面的ではない、本当に中身のある、人間的な会話をできるようになりたいですね。

◉ 読書会に参加して学んだこと

やはり、ひとりで深く読み込むのも勉強になりますが、誰かとその内容について話すことで新たな発見がありますね。

①「全身耳!」は疲れる

「全身耳!」と言っている方がいて、そのワードがすごく印象的でした。

わたしも全身耳!で他の参加者の話を傾聴しようとしましたが、

「全身耳」ってすごーく疲れる…!

相手に対して、共感による傾聴をしようとしないのは、相手の話に全神経を集中させると、とてもじゃないけど自分の集中力や体力がもたないから、という理由もあったんだと気づきました。

でも、疲れるからこそ、ここぞ、という場面で全身で傾聴できる人は信頼されるだろうな、とも思いました。

②質問攻めも一種の才能?

質問ぜめをしてしまう、という話をしたところ、質問に躊躇してしまうため、それはそれで才能だと思います!と言っていただきました。

良くも悪くも空気が読めない、ということなんでしょうね笑

自分に空気を読む能力が全くないとは思いませんが、知識欲の方が優ってしまうと、ついつい相手への配慮を忘れてしまうんですよ…笑
気をつけます。

そして、仕事の中で、どうしても相手に質問をする必要のある場面も出てきます。
相手に質問を重ねないといけないシーンですね。

そのような場合、ひとつのテクニックとして、正面ではなく、横や斜め45度の位置に座る、という方法があるそうです。
できることなら、相手の心臓から遠い位置、右側に座るとか。

相手に対して心を開いていることを表現する時、なるべく足や腕を組まないといったことはしてましたが、座る位置もあるとは!たしかに納得しました。

飲み会などで気になる人の正面ではなく、隣や斜めの席に座るのが良いのと少し理屈は似てるかもしれません笑

③傾聴と自己開示、両方とも上手い人はハートオープンに生きている

傾聴だけに偏るのも良くないのでは?という意見もありました。
自己開示が上手い人がいると、それだけで自分の話をしやすくなったりしますよね。

わたしは読書会中は、ぜんぜん違う能力かな、と思っていたのですが、

読書会が終わってから、改めて考えると、たぶん、自己開示が上手い人も、共感による傾聴ができている人も、ハートオープンに生きているんですよね。

自分という核がしっかりしているので、人と話す時に恐れがないのだと思います。

自己開示の能力は別に磨く必要がある気もしますが、第五の習慣は「まずは理解に徹し、そして理解される」ことです。

なので、まずは、自分という核を作ること、人格を磨くことが土台にあって、そうすることで、ハートオープンになれます、と。

そして、理解に徹することで、人間関係を作ることができるため、相手に論理や自己開示を聞き入れてもらえる用意が整うのかな、思いました。


こう言った読書会に限らず、学んだこと、気づいたことはなるべく実例に落とし込んで、自分の例に変換して話すのが相手にとっても興味を持って聞きやすいですし、理解しやすいですね。

意識してみます。


私だけかもしれませんが、マンガ版よりも、結局は本を読んだほうが話がわかりやすく、自分の記憶に残るなと感じました。

1章ずつならそこまで大変じゃないので、ぜひ、本で読んでみることをおすすめします。

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。